EST LÀ / KYOTO / 005

ALWAYS THERE

ずっと、そこにある。

STORY

いつもの道を歩いていると、
いつもの場所に、今日もそれがあります。

三つ並んだ、小さなお堂。

特別な日に見に行く場所ではありません。
観光案内に載っているわけでもない。

ただ、町の中にずっとあって、
いつの間にか風景の一部になっています。

淡いピンクと水色の幕。
小さな器。
季節ごとに少しずつ変わる花。

毎日同じように見えるけれど、
よく見ると、誰かの手が入っている。

花が替えられている。
幕が整えられている。
お供えが置かれている。

誰がいつしているのか、
普段の暮らしの中では意識することもありません。

それでも、今日もきれいに整えられて、
そこにある。

考えてみれば、街の風景は建物や道だけでできているわけではありません。

誰かが掃除をすること。
花を供えること。
古くなったものを直すこと。

そういう名前の残らない小さな手入れが、
その街らしい風景をつくっているのかもしれません。

だから、この風景から生まれた言葉は、

「今日も、そこに。」

バックには、お堂そのものを描き写すのではなく、
三つの屋根のフレームと、ピンク、水色、ピンクの幕。
そして小さな花だけを残しました。

毎日見ているからこそ、
見ていなかったもの。

京都で暮らす日常の中に、
今日も変わらず残っている風景です。

EST LÀ / KYOTO 005 — ALWAYS THERE

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