EST LÀ / KYOTO / 003

KAMOGAWA DELTA

今日は、渡って帰る。

STORY

京都で暮らしていると、鴨川は「見に行く場所」ではなく、いつの間にか生活の中にある場所になります。

散歩をする人。
自転車で通り過ぎる人。
河原に座って話している人。
何をするでもなく、水を眺めている人。

賀茂川と高野川が出会う鴨川デルタも、そんな京都の日常のひとつです。

橋を使えば、向こう岸まではすぐ。
でも、川へ降りて飛び石を渡ることもできる。

少し遠回りなのに、なぜかそちらを選びたくなる日があります。

水の音を聞きながら、一つずつ石を渡る。
途中で立ち止まって川を見る。
向こう岸へ着いたら、またいつもの道へ戻っていく。

だから、この場所から生まれた言葉は、

「今日は、渡って帰る。」

観光地としての京都を描きたいわけではありません。

そこに暮らす人にとっては特別でも何でもない、小さな選択や習慣。
でも、そういうものほど、その街で暮らした記憶として残っていく気がします。

二つの川。
三角形に開いた河原。
飛び石。
橋。
水辺に集まる人たち。

EST LÀ / KYOTO が残したかったのは、鴨川デルタという「名所」ではなく、ここで過ごす、なんでもない時間です。

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